ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]さんに聞く「これからの働き方とワークスペースのあり方。」
<都心で気軽にワーケーション!ABWもできるコワーキングスペース!>
こんにちは!GOOD WORK DAYS.編集部です。
今回は、DAYS OFFICEを導入していただいているザ・パークレックス天王洲[the DOCK]さんに、お邪魔してきました(以下、天王洲[the DOCK])。天王洲[the DOCK]さんは、複合施設『TENNOZ Rim』内にある、三菱地所レジデンスが運営するコワーキングスペース。パナソニックの最新オフィス技術やバイオフィリックデザイン「コモレビズ」によるワークエリアと、ライブラリーを設置した「ブックパーク」など、リフレッシュできる場所を兼ね備えています。運河沿いの開放的な立地に、フロアの抜け感もバツグンで、気持ちよく働けそうですね!
ウィズコロナ時代へと大きく転換する中、働く場所のあり方、もっといえば個人の働きかたもダイナミックに変化していると思います。今の時代だからこそ話せる未来への展望、そしてオフィスや働きかたの変化などについて、三菱地所レジデンスの酒井さんにお聞きしました!
三菱地所レジデンス株式会社 ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]
酒井勇生さん:三菱地所レジデンス株式会社 投資アセット開発事業部 Reビル事業グループ
【目次】
天王洲[the DOCK]はどんな場所ですか?
-天王洲[the DOCK]さん、簡単に言うとどのような場所なんですか?
- 酒井
- 「コワーキングスペース」ですね。フリー席、固定席、ドロップイン利用など、ニーズに合わせてご利用いただけます。『地域の方々にひらかれたオフィス』というコンセプトもあって、働く人だけでなく、天王洲で暮らす人たちも参加できるワークショップやイベントも随時開催しています。もちろん、現在(2020年8月時点)ではコロナの影響も鑑みて、開催は控えていますが。
-特長はどんなところでしょうか?
- 酒井
- 色々ありますが、やっぱり一番は「働きやすい環境がある」ということですね。ストレス軽減効果のある緑化ソリューション「コモレビズ」を取り入れ、緑と自然音に包まれてリラックスしながら集中できる空間を構築しています。ただ働くのではなく、より快適な環境で、創造的かつ意欲的に仕事へ取り組んでもらえる場所でありたい、と思っているので。
-眺望の抜け感もすごくあるし、こういうコワーキングスペースってなかなかないから新鮮です。
- 酒井
- ありがとうございます。「ここでは集中もリラックスも両方ともできますよ」っていうのが、一番の売りにしたいところですね。
-本がたくさんあって、息抜きがてらインプットができるスペースもあるんですね。
- 酒井
- 「ブックパーク」ですね。あそこでは何をしてもいいよっていう、リラックススペースです。そういっても仕事をしてる人もいるんですけど(笑)。
-時間制の仮眠室があるのもユニークだなって感じました。寝ていいんだ! って。
- 酒井
- 僕も体験したんですが、本当に寝ちゃって(笑)。パナソニックさんの技術で、壁と床下の照明が少しずつ暗くなっていって、それが眠気を催す照明の落とし方なんですね。「30分後」ってセットしたら、その時間にグワーって光度を増してくれて、目が覚める。集中して眠れますよ。
-それはすっきり起きられそう! コワーキングスペースの魅力の1つとして、よくあげられるのが利用者同士のコミュニケーションだと思うんですが……
- 酒井
- まずは快適に仕事できることを最優先にしていて、実は交流のプライオリティはここではさほど高くないんです。
ーそうなんですか!
- 酒井
- やっぱり仕事する場所ですから、効率が上がる、成果が上がることが一番で、その次に、何かつながれたらいいよね、っていう順番。だから特に「つながり」を売りにすることはないかな、と。で、ひとつのアイディアとして、うちではトレジャーフットさんというベンチャー企業の方たちにスタッフをやっていただいてまして。
-それはまた、ユニークですね。
- 酒井
- まずスタッフと利用者のニーズが合って、そこから有機的に広げていく、みたいなイメージで、コロナ禍の前は、週に2回ほどイベントを開催したり、スキルアップ講習をしたりとか、そのあたりは軌道に乗ってきた感じはありましたね。地元の方たちもふくめて、まず色々な人が融合できる場所をつくって、それが機能したときに何が待っているんだろう、ってところにポテンシャルを感じているんです。
天王洲[the DOCK]が生まれた背景
-そもそも、どのような背景で生まれたスペースなのでしょうか?
- 酒井
- まずですね、僕のいる三菱地所レジデンス Reビル事業グループは以前はリノベーションが専門で、老朽ビルの再生が事業のスタートでした。古いビルって、床をはいで天井はがして塗装して、ってやるとインダストリアル的なかっこいい雰囲気になるんですよね。それを神田、日本橋あたりで展開したら、まあ、スタートアップ企業さんやらIT企業さんやら、元気な企業さんにたくさん利用していただけたんです。
-今までの三菱地所レジデンスのお客さまとは違う層といいますか、新しい出会いがあったんですね。
- 酒井
- そこで「あ、世の中は変わりつつあるな」というのをすごく感じました。延長線上で「新規事業をやるんだったら、色々な人たちと接してみたい」と。だから、この天王洲[the DOCK]についても、当社としてコワーキングスペースをやったことはなかったんですが、やってみようと。
-なるほど~。この天王洲という立地も独特だなあと。
- 酒井
- 駅から離れた場所に人を集める、というのはトライアルですよね。でも僕たちも勝算がないことはしません。ビルに囲まれた都会ではなく、ここだから見える風景だとか、運河の開放感とか、こういう場所でゆっくり仕事をしたい人たちにアピールさえできればいける、という見通しはありました。
DAYS OFFICEのビッグテーブル、使い心地はいかがですか?
-DAYS OFFICEのビッグテーブル、利用者のかたの反応はいかがでしたか?
- 酒井
- 大きいテーブルは「まさにコミュニケーション!」 という感じですよね。同じ会社の方が3人で訪れたときに、あそこを使って、ゆったりと仕事しながらコミュニケーションもとって、という場として使われていた印象がありますね。
-ありがとうございます!ミーティングルームにも、DAYS OFFICEのチェアを配備してくれているので、とても嬉しいです。
- 酒井
- こちらこそ、ありがとうございます(笑)
-ちなみに、植物のとなりに飾られていた絵画が気になったのですが、アーティストに依頼したのですか?
- 酒井
- これはローレフォト写真家の寅貝真知子さんに制作していただきました。
-写真を合成しているんですか!?ビッグテーブルが緑に包まれている表現がとても幻想的です!アートになるなんて想像してなかったので嬉しいです!
新型コロナ以降の天王洲[the DOCK]は?
-新型コロナ以降で、なにか変化を感じることはありましたか?
- 酒井
- 正直まだ影響を体感できるところまでいってなくて。でも、コロナも未来永劫続くわけではないし、逆に変化をチャンスととらえなくては、という思いが強くあります。まずは、なんとか耐えてコンセプトを継続するか、新たなニーズに合わせて変化していくか、というところですね。新たなニーズに応えきれていない部分がうちにはあるんですが、どこだと思いますか?
-えっ……なんでしょうか……?
- 酒井
- テレビ会議のスペースです。もちろん、オープンな席で普通にやってらっしゃる利用者さんもいますし、ある程度はみなさん隣りでやってても気にはしない、というか。
-ちょっとこう、カフェに近い感じで。
- 酒井
- 街中でも、プライバシーも何もなくスピーカーで電話しながら歩いてる人もいますしね。ただ、会社のテレビ会議って、守秘義務というか機密を扱うものもあるので、今はうちの数少ない閉じられた空間である小会議室と仮眠室を、予約制のテレビ会議スペースとして使っています。
これからのワークスペース、これからの天王洲[the DOCK]
-これからどんな働き方をする時代が来ると考えられていますか? 企業でも、大きなフロアにそれぞれデスクをもつ必要はないのでは? という「オフィス不要論」も出ていますが。
- 酒井
- これは僕の考えなんですが、「オフィスいらないよね」っていうのは、決められた業務をやる人たちの発想だと思います。やるミッションが明確で、業務にコミュニケーションが必要ない、それで完結する人たち。
-たしかに、そう言われてみると…。
- 酒井
- かたや僕らがテナントとしている、スタートアップ企業さん、元気のいい企業さんの各社長の方たちは「社員同士で活発にアイディアをぶつけあえるスペースを作っていきたい」って切実に言っていて。ベンチャー企業ってノマドの集団なんですけど、でも社長は「そうじゃない」と。「自分たちが企業として成長するためにはコミュニケーションが必要だ」と。リアルにやりとりしないとアイディアは出てこない、っていうのに僕はすごく共感するんです。
-今後「リアルとバーチャル、ケースバイケースで」という働き方が進んだとき、コワーキングスペースの活用は検討の1つになるのかなって。
- 酒井
- そうですね。こういう場所を利用して、働き方改革を促進させようっていうニーズはあると思うので、それには応えていきたいですね。5Gだ、6Gだって、スターウォーズみたいな会議が現実世界で行われる未来が来るかもしれないし(笑)テレビ会議のニーズはもちろんありますけど、当面は顔を合わせてアイディアを活性化させる場所も必要なんじゃないか、って。
天王洲[the DOCK]の未来予想図
-酒井さんが思い描く天王洲[the DOCK]の未来って、どんなものですか?
- 酒井
- 羽田空港にも近いので、地方もふくめた交流の場になって欲しいですね。たとえば福岡の会社の方に東京出張の拠点として使っていただく、とか、言ってしまえば日本のハブのような場所。23区の端だからこそ、ある意味エリアにしばられない場所として機能できるはずなので、そういった幅のあるコミュニケーションが実現できればと思います。それと「ワーケーション」って言葉があるじゃないですか。
-「ワーク」と「バケーション」を合わせた言葉ですよね。
- 酒井
- ここって、運河があって、水に近くて、23区だけど23区感がないから「都会に近いワーケーション」が実現できると思っているんです。
-実際に来てみると、その感じがよくわかります! フリー席の1日無料体験もあるんですね?
- 酒井
- 平日の9:00~18:00に実施しています。「ちょっと集中して仕事したいな」ってときがあれば、ぜひ、いらしてくださいね。
-はい!
オフィスとは? 仕事とは?
-酒井さんにとって、仕事とは?
- 酒井
- 今年52歳なんですけど、ずっと同じ考えでいたわけではなくて、そのときどきで「お金だ」って答えてたこともあるし「社会との接点」って思っていたときもあります。でも今は「must」ではなく「will」なことが仕事であって欲しいとすごく思います。
-「しなければならない」ではなく、前向きに「したい」こと、だと。
- 酒井
- 人生100年って言われてますから、「must」で60、70歳まで仕事すんのか? って。だとしたら、日々の仕事は「will」に少しでも近いものであって欲しいですね。
-では最後に、酒井さんにとってオフィスとはどんな場所でしょうか?
- 酒井
- もちろん仕事をする場所ですけど、楽しくあってほしい。自分のアウトプットに対して何かが返ってくる、というのが僕にとっての「楽しい」です。そのやりとりって、一朝一夕の関係ではできないんですよね。関わる全員がミッション達成のために本気でコミュニケーションして、初めてアイディアが生まれる。それができる場所が、オフィスだと思うんです。
-今日はありがとうございました!
編集後記 by GOOD WORK DAYS. 編集部
何よりも写真から受ける以上に、グッドロケーションなコワーキングスペースで、驚き!都心なのに、都心から離れたような環境は、訪れる人すべてにきっと特別な体験をもたらしてくれます。
1階にはカフェもあるので、気分転換しながら仕事に取り組めるのも魅力です。注目の働き方ABWも施設内でできるということです!
ぜひ、皆さんも一日体験に訪れてみてくださいませ!
(おわり)
取材実施:2020年8月
※本記事は、2020年8月に「DAYS OFFICE」公式noteへ公開した記事に加筆・修正したものです。
三菱地所レジデンス株式会社 ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]