Interview社長訪問

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新築
リフレッシュ

企業価値の向上と個人の成長を後押し
社員の安全を守り、拠り所となるオフィス

[背景]   移転を機に、社員が安心して働ける環境

株式会社奥野組

代表取締役
奥野 一三 様

URL: https://okunogumi.co.jp/
2階オフィス:112㎡
所在地:岡山県岡山市北区北方一丁目1番6号

納入年月:2023年5月
業種:土木・建設工事(国土交通省・岡山県・岡山市・公共事業・民間事業)道路・橋梁・下水道・えん堤・河川工事建築・解体・造成工事
取引先:国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所 国土交通省 中国地方整備局 岡山国道事務所 岡山県 岡山市 森林総合研究所 等


土木事業を通して、地域の安全を守る仕事

白髭「奥野社長、貴社は新社屋完成にあわせて先日ホームページも刷新されましたね。とても見やすく、インタビューのネタ集めに重宝しました(笑)。実業以外でも小学校で授業をされたりボランティアをされたり、 様々な接点を通し社会貢献 につとめておられることが分かりました。」

奥野「ありがとうございます。昔は『大工さん』と言えば子供がなりたい職業の上位にきていたものですが最近は建設業のことを『3Kな仕事』と呼び敬遠する若者がいるのはとても残念です。当社が営んでいる土木事業ですが、例えば自衛隊や警察の仕事と同様に市民の安全を守る上で絶対必要な仕事であり、 どんなに平和で便利な時代になっても『誰かがやらなければならない』社会的使命のある仕事 です。その事を子供たちに知って欲しい、興味や関心を持って欲しいと考え小学校で授業をさせて頂いています。」

奥野社長

白髭「なるほど。先日の新聞に、自衛隊の募集に対し応募する学生が極端に低下して定員割れを起こしてしまっていると出ていました。便利で豊かな時代になったのはいいのですが、国の基盤を保つ事業に興味や関心を持つ人が減るのは危ういことだと感じました。そんな時代ではありますが、貴社は長年にわたり 官公庁発注の整備事業への参画を通し地域に大きく貢献 されていますね。」

奥野「ありがとうございます。当社は1946年の創業以来、社員のプロ意識がとても高く、お客様から 『仕事の品質が高い』 と評価され事業を継続して参りました。今では『総合建設業』を営む立場とまり、多くの協力会社の皆さんの協力を得ながら事業を行わなければなりません。提供する仕事の品質においても、他社との関係性においても、 事業における社会的責任がますます大きくなってきていると実感 しています。」

白髭「貴社のホームページに 『私のミライは街のミライで地球のミライだ。ミライを創る仕事』 と書かれていることの真意が、今の奥野社長のお話をお聴きしてよく分かりました。 『私たちが日々当たり前にやっている仕事は社会に影響を与え、社会を動かしている』という『仕事の本質』を示す素敵なキャッチコピーですね。実感を持ちにくい『仕事』の意義や価値を見事に表現されています。 そんな中、今回、本社社屋の新築に伴いオフィスをリニューアルされました。今回、オフィスに投資されたのは理由を聞かせて下さい。」

オフィスに投資された理由をお聞かせ下さい

奥野「以前は『利益を生むのは建設工事を行う現場であってオフィスではない』という考え方をもっていたため、オフィスに投資する必要性をあまり感じていなかったんです。ところが今は 『現場を重視するからこそ、その周辺にあるものに力を入れなければならない』 と考える様になりました。『オフィス』は各工事現場に出ていく社員と、彼らを支えるスタッフが交わる場であり、社外の人たちとの出会いや交流が生まれる場です。当社は経営方針である 『企業価値の向上と個人の成長』 を達成させるために 『職場環境の改善と向上』『いきいきと働ける職場環境の整備』 という打ち手を掲げていますが、その対象にはオフィスも含んでいます。」

白髭「以前、ある著名な経営者が『オフィスはコストだ。お金をかけるべきじゃない。』と本に書いているのを読んだことがあります。当時の様に好景気が持続する成長局面なら『現場重視、フロント重視』のイケイケ経営でいいと思うのですが、 今の様な成熟局面では社内の課題を共有し、結束力を高めて、企業集団としての質を高めていく ことが必要だと思います。そのためには全社員が立場や役割の違いを超え、一つの目標に進む上での『拠り所』が必要だと思います。その拠り所となるのがオフィスではないかと考えています。」

奥野「そうですね。当社が今後も顧客から選ばれ続ける為には、顧客への提供価値を高めるべく 社員の能力向上、並びに業務の生産性向上 を実現しなくてはなりません。その為には現場に出る社員だけでなく、社内にいる女性社員や入社間もない若手社員含めた 全員が働きやすい環境づくり が必要です。加えて 社員同士や協力業者との連携が円滑になる環境づくり も実現しなくてはなりませんし、それを実践する場所が『オフィス』だと思います。」

白髭「なるほど。奥野社長がオフィスに投資された理由がよく分かりました。現在、貴社は様々な複利厚生制度も積極的に導入されていますし、人材採用や育成のみならず 社員の皆さんが健康に過ごせる環境づくり も重視されていますね。」

奥野「当社は 健康経営優良法人 の認定を2022年に取得しました。経営理念にも 『いのちを大切にし、ともに幸せを目指す会社』 という言葉を掲げています。当社は地域の安全を守るために存在する会社ですし、社員が健康・安全に働ける環境を提供するのは企業として当たり前のことだと思っています。」

白髭「貴社の事業は『安全』をその根本におき、様々な点で一貫性がありますね。当社も見習わなければなりません。 ところで貴社がオフィス計画を進める上でそのパートナーにコクヨを選んで下さった理由を教えて下さい。」

コクヨをお選びいただいたポイントは何でしょうか?

奥野「やはり、 ライブオフィスの存在 が大きかったです。製品を見たり触ったり出来るのはもちろんですが、貴社の皆さんが実際に使っておられる様子を直に見ることが出来るのがいいですね。定期的に開催されているセミナーにも参加させて頂いていますが最近のオフィスのトレンドや生産性を左右する働き方を、実際の取り組み事例を通じて学ぶことが出来るのはとてもありがたいです。」

白髭「ありがとうございます。コクヨは 『顧客より先に失敗する』 をスローガンに、新たな働き方へのチャレンジを『実験』と称して行っています。全てのチャレンジが上手くいく筈はありませんし、失敗は失敗として正直に公開しています。もちろん上手くいったことや、生産性向上に繋がったことは積極的に日々のオフィス提案の中で紹介しています。」

奥野コクヨさんのオフィスは『人の手が入っている』という感じ がすごくしますし、オフィスにいる社員の皆さんの様子がとても『有機的』だと感じました。そういう雰囲気を当社のオフィスにも求めていきたいと考え、今回コクヨさんをパートナーに決めました。」

白髭「ありがとうございます。奥野社長にそう思って頂き、コクヨをお選び頂けて本当に嬉しいです。ところでオフィスを新設し開業された効果は出てきていますか?」

奥野『オフィスがとても快適な空間になった』 と社員が言ってくれるのを聞くと、やって良かったと思います。作業のしやすさや動きやすさ、物の置きやすさ等、業務効率が高まっている点も評価しています。対外的な面でいうと新社屋はインパクトがあるので周囲からの評価も想像していた以上に高いです。私は、新しい社員が入社する際、本人だけでなくそのご家族にも安心して頂ける様な会社でありたいと考えていますが、 新社屋には『入社時の安心感』を与える存在にもなって欲しいです。

白髭「外観もそうですが、エントランスに入ってすぐ左手にあり、1階から3階を見通すことが出来る吹き抜けの木製階段が実に開放的で素敵ですね。屋上にはシャワールームも完備された社員用の休憩ゾーンと、屋外には広いバルコニーがあり、バーベキュー等社員の交流がはかれるスペースも設けておられますね。 仕事の効率面だけでなく、社員に快適な環境を提供したい という奥野社長の思いが実践された社屋です。」

奥野「ありがとうございます。電源コンセントも浸水した時のことを想定し、通常より高い位置に設定しています。周囲の建物との高さも考慮し、隣の家の人と目線が合わない建築になっています。予め様々なことを考慮してこの建物を創りました。」

白髭「おぉ、なるほど!奥野社長のご説明を聴いて初めて気づきました。事前にそんなことまで想定されていたとは驚きです。逆に、入居された後に気づいたことや計画はしたが想定外だったことはありますか?」

奥野「はい。今まで別々だった部門が一つのフロアに入居したことで『今まで見えなかったものが見える状態』になったことによる戸惑いの様なものが社員間に存在します。新しい環境が起こした『化学反応』と言えるでしょう。加えてオフィスが明るくなり快適性が高まったからか3階の休憩ゾーンではなく2階のオフィスで弁当を食べる社員が多いのも予想外でした。社員に仕事のON・OFFをつけて欲しいと思い休憩室を設けたんですが、今のところ意図した通りの運用にはなっていません。」

白髭環境が人に与える影響は大きい ということですね。今まで、自社含め多くの企業のオフィス計画に参加させて頂いた私が実感しているのは、多くの社員が『オフィスは与えて貰うもの』と解釈しているということです。この感覚を変えていくためには、社員がオフィス環境づくりに対する『参加者意識』や『当事者意識』を持つ必要があります。当社では社内で選抜された社員たちが 『オフィス改善委員会』 のメンバーとなり、オフィス環境の改善を自発的に推進しています。その際、全ての社員からオフィス改善の要望を収集、社員の意見を随時、オフィス改善に繋いでいます。この取り組みを通し、社員同士の新たなコミュニケーションが生まれ、 社員同士の信頼関係や互いを尊重する気持ちが養われてきています。

奥野「なるほど。その様な行動の中で当社が掲げる 『互いが支え合う組織づくり』 が実現していくかも知れませんね。貴社の様々な取り組みについて、今後も御紹介下さい。」

白髭「承知致しました。今後も様々な情報を提供しつつ貴社のオフィス環境づくりをサポートさせて頂きます。今後とも宜しくお願い申し上げます。」

左から 担当の早川 奥野社長 白髭