椿山荘の中にあるチャペル”VENT VERT”のリニューアル。現状のチャペルの外観が中世ヨーロッパの古城のような重厚な石造りであることから、「挙式する新郎新婦が古城にゲストを招いて挙式を行う」というイメージで空間をデザインした。
椿山荘で挙式を挙げることの意味を徹底的に考え、「ストーリー性を持たせた空間」を提案。様々なストーリーを考えた演出を随所にちりばめた空間を創り上げた。
57年の歴史を持つ椿山荘では、この先も何千組ものカップルが挙式を行うはず。そのカップル達の「歴史を刻む場」=「夫婦の原点として挙式後も立ち寄ることができる施設を目指した。また、これらのストーリーに相応しい場として、チャペルのベンチのディティールを始め、バージンロードの幅、シャンデリア、廊下に飾られているアートワークまで徹底的にこだわり、アンティークの雰囲気は残しつつ、現代的な要素を散りばめたデザインを心がけた。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。