パナソニックの家電事業に関する部門が一棟まるごとの移転を計画。この移転を機に、各部門がこれまでの分断されたものづくりから脱却し、開発、製造、販売を一体化させた新たなものづくりに取り組めるような場が求められた。
「顧客とつながる・社員とつながる・社会とつながる」というテーマのもと、ワークエリアでは社員同士がつながることを重視。組織を超えて横連携を促進するための場を構築することで、オフィス内で実際にアクションが起きる環境を目指した。
中階段でつながる低層フロア、多数の社員が使用する食堂フロア、他拠点の社員も利用可能なコワーキングフロアを「社員とつながる」ための重要なフロアと位置付け、多様な交流が生まれる場として構築した。これにより社員は目的に応じて様々なフロアを行き来し、自部門内だけでなく他部門とのつながりも促進される。 「つながる」エリアには、5人のアーティストによって表現された様々なつながりを表すアートを配置し、社員の感性を刺激する。
東京都品川区
2023.10
47,843㎡
パナソニック
コクヨ
エスエス 堀越圭晋
Sky Design Awards Shortlist
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。