愛知芸術文化センター内の旧アートショップの活用と、将来に向けた公民連携事業の構築の手法を検討するために、現地空間を活用した実験的なパイロット事業に参画した。コクヨは、市民や利用者が能動的にこの場を活用していくためのハブとなるような共創拠点の空間/仕組みづくりを行った。
市民や利用者が能動的に活用できる空間を目指して、完成品ではなくカスタマイズ可能なパーツ材の組み合わせによって利用者自ら空間の設えを構成することができるよう「ACTIVE FURNITURE」という概念をコンセプトとした。
元々用意されていた家具に対して、PPバンドと専用治具で合板のパーツを結合することで、機能と使い方のバリエーションを拡幅する。つなげる、むすぶ、さしこむといった単純な所作をアフォーダンスする形状でデザインされており、ユーザーの自由で能動的な発想を後押ししてくれる。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。