EZOHUBは日本の北に位置する北海道 札幌と、東京 天王洲アイルの2か所に拠点をもつインキュベーション施設である。この場所は、北海道が抱える様々な地域課題、東京の企業がもつ最先端の技術・アイディア、それらが共有され融合していくためのハブとなる。
空間のコンセプトは北の大地。様々な人が出会い、新たなサービス・アイディアが生まれていく場所として、北海道の大地の豊かさ・伸びやかさと、北海道の開拓の歴史を、空間デザインの要素としてとり込んでいる。
大地の広がりは「茶色」と「ミラー」のグラデーションで表現した。壁の一面はミラー貼りとすることでコンパクトな空間に水平の広がりを生まれた。ミラーにもグラデーションをかけることで、映り込んだ景色がスノーダストのように曖昧にかすれ、空間全体が大地に包まれたような感覚になる。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。