コクヨはパーパス「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする」を発表し、中長期的な視点で社会課題に向き合っていくことを宣言した。これから生まれるヨコクの発信拠点として、コクヨ東京社屋THE CAMPUS内で遊休空間となっていたホールを改修し、新しい形のオープンコミュニケーションホールを目指した。
施設名称の「CORE」はコクヨが醸成したエネルギーを人や情報の熱量が集約・凝縮され新たな形で世の中に広がっていく起点となることを目指し、地球の「核」のような熱を帯びた場所でありたいという思いが込められている。社員を含む様々なステークホルダーに向けて新しい形の情報発信に挑戦し、共感を生み出す熱量の高い場を構築した。
ステージと客席という旧来型のホールを再考し、方向性を問わないすり鉢状の空間形状と大型LEDビジョンなどのデジタルテクノロジーを導入することで、リアル・デジタルを問わない多様で自由度の高い集い方を可能にしている。イベント利用時以外はワークラウンジとしての利用も想定し、LEDビジョンに投影される中山晃子氏のコミッションワークによる映像作品『呼吸する時計』は、窓のない空間で「時の移り変わり」を表現した。
東京都港区
2023.04
308㎡
コクヨ
照明計画 ModuleX
植栽提供 青山花茂本店
アートコーディネート MAGUS
テキスタイル計画 fabricscape
竹中工務店 乃村工藝社 seventh-code
Nacasa & Partners
iF Design Award
German Design Award Gold
グッドデザイン賞
日本空間デザイン賞 Longlist
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。