表参道のブライダル施設の改修。表参道のケヤキ並木沿いに佇む洋館、アニヴェルセル表参道。ゲストのラウンジである、地下のホールとドーム状の通路、親族控室のデザインを行った。
コンセプトは「窓辺の風景を感じるホール」。表参道のケヤキ並木の情景を、結婚式の日を演出してくれる一つの要素と捉え、その情景を感じさせるような空間デザインを目指した。
地下階に位置するゲストラウンジにおいても、地上のケヤキ並木の情景が感じられるよう、木の葉が舞うようなテクスチャーや光で空間を構成した。ホールではミラーを用いることで、窓辺を切り取ったかのような気持ちよさが感じられる。元々は小さく仕切られていた親族控室は小部屋の壁を取り除いて空間を広げ、両家がゆったりと利用できるよう、ホスピタリティに溢れた華やかなデザインになっている。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。