マンション購入にあたり、リノベーションが必要になった。
コンセプトは「緩やかな境界」オープンでありながら、緩やかに仕切られている。そんな寄り添い方が、ここに住む家族には合っている。
両親と3人の子どもが暮らすマンションリノベーション。キッチン、ダイニング、リビングがゆるやかに繋がりながらも独立した空間になるように、折り上げ天井と間接照明を施すことで意識的な境界をつくった。クライアントが収集した60年以上もの時を経たトノーチェアは、まさに「ゆるりとした時間」の象徴として、空間になじんでいる。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。