学校法人様の寮の一部をホテルとアパートメントへとコンバージョンした。周辺には観光スポットも少なく、ホテルとして決して恵まれた立地とは言えないこの地域を「魅力にあふれた場所へ変えていく」という計画。
Anteroom=隣の部屋。「友人であるアーティストの家に泊まるかのような居心地の良い空間」というイメージの下、アートが日常に寄り添うような空間を目指した。
1Fにはオープンなギャラリーがあり、地域で活躍するキュレーターが交代で展示を企画する。客室は地域のアーティストの発信の場として、作品を飾っている。また、定期的にクリエイターの為のイベントを開催し、交流を促す。「地域の人とのカルチャーの育成・発信」をキーに、地域のクリエイターやアーティストが自然と集まる仕組みづくりや場づくりに取り組んだ。
京都府京都市
2011.04
6000㎡
UDS
企画・運営 UDS
家具・内装 メトロノーム 山嵜廣和
グラフィック
UMA/design farm 原田祐馬
東海興業
矢野紀之 増田好郎
グッドデザイン賞
DSA 日本空間デザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。