来館者のクリエイティブマインドを育てることを目的としたミュージアムを運営するオフィス空間。創造性を刺激する“ありえないオフィス”というご要望からプロジェクトが始動した。
クリエイティブな活動を包容する倉庫空間。様々な活動が沸き起こる異空間で生まれるクリエイティビティーがコンテナに積載され、みなとみらいから世界へ向けて発信されるという想いを持ちデザインを行った。
スタッフのクリエイティブな活動を触発し、来訪者に自然にその様子が浸透する場を考えた。空間構成はそれぞれが閉じた箱ではなく、大きな広場を中心に開かれた箱が地続きに繋がる。使い手は、クリエイティブが作られていく様子をワクワクしながら覗き、作り手はそれを身近に感じながら仕事を行うことでクリエイティブなマインドが促進される。使い手・作り手が楽しみながら同居し、親密な関係を築いていけるような空間を目指した。
神奈川県横浜市
2011.08
1530㎡
日清食品ホールディングス
公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
クリエイティブディレクション
SAMURAI 佐藤可士和
照明 大光電機
コクヨ
Nacasa & Partners
JCD デザインアワード Best 100
DSA 日本空間デザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。