ミュージアムショップは、お客様と接する最初の場であり、最後の場。そこで私たちは、この施設の魅力を“プレゼント”として贈るような気持ちでミュージアムショップをつくった。
そこでコンセプトを「贈り物=CUBE(箱)」となぞらえ、箱が持つ4つの魅力でミュージアムショップを作る。そして、空間を構成するすべてがCUBEでできており、その箱のサイズはカップヌードルの大きさが元になる。
箱が持つ魅力とは、①プレゼントとしての箱。②箱のグラフィカルな直線美の魅力でショップ自体が大きな広告塔になるように。③ストックとしての箱がそのままインテリアになるように。④積み上がる箱が展示台となり、美術品を鑑賞するごとく買い物を楽しめるように。ミュージアムショップの主役はグッズであり、ブランドの思いがこめられたロゴ。インテリアはそれらをグラフィカルに魅せるための透明なグリッドラインとしてつくった。
神奈川県横浜市
2011.08
116㎡
日清食品ホールディングス
公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
クリエイティブディレクション
SAMURAI 佐藤可士和
照明計画 大光電機
VMD オークコーポレーション
コクヨ
Nacasa & Partners
DFA Design for Asia Awards Merit Award
JCD デザインアワード 新人賞
DSA 日本空間デザイン賞
SDA 日本サインデザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。