「文の京」として多くの文人の住まいや活動の拠点としても愛されてきた小石川の地に、新たに「食」を通じて文化を発信するレストラン「小石川テラス」が誕生。
日本各地で古くから栽培・食されてきた伝統野菜や旬の野菜を中心とした料理やお酒、各地の若手陶芸作家による器や和の模様を取り込んだ空間により、五感で体感しながら日本の食文化を伝える施設を計画。
開口的な広々としたテラスを備えながらも、文化施設として格調高い落ちつきのある空間になっている。日本各地の食に関する写真や書籍、日本の伝統模様をモチーフにしたグラフィックカーペットなど、知的好奇心を刺激する要素をちりばめた。日本初の本格的な印刷博物館と、クラシック専用のコンサートホールの2つの文化施設に併設したレストランとして小石川の街に開かれ、食を通じた様々なコミュニケーションが生まれている。
東京都文京区
2014.11
700㎡
凸版印刷
企画協力 UDS
照明計画 ModuleX
グラフィックデザイン 野老 朝雄
テキスタイル パシフィックハウステキスタイル
コクヨ
Nacasa & Partners
DSA 日本空間デザイン賞
SDA 日本サインデザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。