研修施設にある社員食堂のリニューアル。社員が様々な節目で訪れる場に「食べる」以外にも「休む」「働く」という機能を持たせた。サテライト利用も見据え、1日をシームレスにつなぎ施設を存分に活用できる計画とした。
「節目と合間をつなぐ食堂」をコンセプトに、滞在時間を什器によって選択できるよう多様な座席を用意。1階という立地ならではの外部からの空気や緑を取り込み、広がりを感じる開放的な食堂へとリニューアルした。
明確な動線分けから始まり、音のゾーニングに併せた什器配置により、一体感のある空間に自然にゾーン分けが生まれるよう設定した。イベント利用を想定した可動家具の選定をし、幅広い用途での利用を可能に。併設した中庭と内部をつなぐように植栽を既存柱に配置するデザインとした。利用者が情報収集できるよう掲示板の設置をし、簡易に情報更新できるよう、事業者に配慮したサイン計画を行った。常に整理整頓された印象を目指した。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。