イノベーションという日清食品グループのコア・コンピタンスと、食の安全性という食品メーカーとしての責務を世界に先駆け推進し、発信する。分散していたグループの研究・開発機能の集約と人員強化を狙った計画。
新しいフードテクノロジーの波を起こし、これからの地球の食を開拓していく拠点となるこの施設は「the WAVE」と名付けられた。
建築の曲線状の外形に対して研究室を中央部に街区状に配置し、外形との間に不整形な空間が意図的に生み出されている。大小様々な機能的空間と緩やかな形状の空間を行き来することで、集中と開放という研究者の心身のモードの切り替えを促す空間構成となっている。各所に配置された家具は、日清食品のブランドカラーや商品ブランドカラーをアクセントとして用いている。
東京都八王子市
2014.03
18000㎡
日清食品ホールディングス
建築デザイン 古谷 誠章 + NASCA
建築設計 竹中工務店
竹中工務店 コクヨ
Nacasa & Partners
日経ニューオフィス賞 推進賞
グッドデザイン賞
新建築2014年5月号
GA JAPAN2014年5月号
近代建築2014年5月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。