2020年までに時価総額1兆円企業を目指す日清食品グループ。その目標を実現するため、「社員たちに対して何か企業の目指すべき道を伝えられないか?」という投げかけから始まったプロジェクト。
株価の情報が常に映し出され、株価連動でメニューが変わる食堂。「食」の可能性を追求する企業の社員食堂として、社員1人1人が企業価値向上のために何ができるのかを考えるきっかけになることを目指した。
前月の月平均株価を当月の末日終値が上回れば「ご褒美デー」としてマグロ解体ショーや世界三大珍味祭りなどの豪華メニューが振舞われ、下回れば「お目玉デー」として役員が配膳に立ち、昭和30年代の給食といった質素なメニューが提供される、この試みは単に株価を用いて食を楽しむということだけでなく、株価という一つの社会評価から自らの仕事と社会との関わりを意識させ、次の行動を促すことを狙っている。
東京都新宿区
2016.04
323㎡
日清食品ホールディングス
照明計画 ModuleX
株価サイネージ Alexander Reeder
グラフィック 日清食品HDデザイン室
オーク設備 都築電機 京王設備サービス
セコム レスター コクヨ
Nacasa & Partners エスエス企画
JCD デザインアワード Best 100
DSA 日本空間デザイン賞
商店建築2017年9月号
ミヤネ屋 他
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。