新宿野村ビルの共用フロア計画。従来のビルと個人の関係を見つめなおすことを起点にプログラムを検討。ビルが、働くだけの場所から、暮らしを豊かにし個人の成長に寄与する場所に変化するきっかけとしての場が期待された。
健康的な食事、刺激的なアート、瑞々しい植物、コーヒーの香り。個人の成長に寄与することを主題に五感が満たされる時間と機能的で洗練された空間を構築。ふらっと立ち寄る場所の象徴として「PARK」をコンセプトとした。
センターコアを挟んで、ダイニングエリアの「NEON DINING」、カフェとラウンジ、ライブラリー、貸会議室、ホールを含む「NEON LOUNGE」からなり、その三つのゾーンを同一マテリアル(テラゾー、木板貼り)で一体的につなぐ構成とした。自然光を思わせるモノトーンでハイコントラストな空間に大小様々なアートやグリーンを配し上質な刺激と心地良い空気感を醸成した。ビル共用スペースの新しい在り方を示すプロジェクト。
東京都新宿区
2018.06
1307㎡
野村不動産マスターファンド投資法人 野村不動産
照明 ModuleX
植栽 FUGA
野村不動産パートナーズ コクヨ
太田拓実
商店建築2018年10月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。