企業主導型保育施設を2園ほぼ同時に開園。仕事と育児の両立を支援するため、待機児童の多い0~2歳児を対象とし、早期復職を希望する社員が安心して働けるような環境づくりを行った。
こどもたちが過ごす環境としての安全性を担保し、大人も落ち着いて過ごせる環境を計画した。コンセプトは、「つなぐ」「想像力」「見守る」。想像力を育む環境の中、自ら学び、豊かに過ごせる場所を目指した。
2園で共通のコンセプトを立てながら、どちらも既にある建物のリノベーションのため、現場の制約や条件に合わせた計画を行った。「にじのき」の名称は、想像力をかきたてる言葉として、既存の保育園を含めた3園や、会社、社員、保育所を「つなぐ」存在としての願いが込められた。この思いを環境として表現するため、インテリアとともにサイン・グラフィックや、ブローシャなど総合的にデザイン監修を行った。
東京都大田区(かまた)
神奈川県川崎市(なかはら)
2018.04
114㎡ (かまた)/ 121㎡(なかはら)
富士通
照明 遠藤照明 グラフィック KARAPPO
コクヨ
エスエス企画
SDA 日本サインデザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。