J PREP自由が丘校の1階に併設されたインターナショナル保育園。豊かな経験を通じて子供たちの英語での対話能力を育み、一人一人が自分らしく秀でる可能性を引き出す、多様でフレキシブルな環境が期待された。
独自のカリキュラムを効果的に実践できる機能を整理し、丁寧にデザインすることでこの保育園らしい居心地が生み出されると考えた。空間はあくまでも下地として控えめに寄り添い、子供たちの活動が際立つことに専念した。
路地を中心とした一体感のある空間。教室は全て腰上ガラスとすることで死角を無くし開放感を高めている。園全体を子供たちのギャラリーと考え、シンプルな壁面や現しの天井下地など、貼る、吊り下げる、といった行為を支える機能を付加し路地の一部にはアトリエを設けた。外観はCIカラーで塗分けることで保育園らしく抽象化し、手前に車止めを兼ねたブロック塀の菜園を設けている。新鮮でカラフルな風景を生み出す下地としてのデザイン。
東京都世田谷区
2020.09
200㎡
J Institute
監修 ワンブロック
照明計画 FDS
植栽 SOW atelier
ゲンバカンリシステムズ JPDH コクヨ
エスエス企画
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。