自由が丘の目抜き通りに面した英会話学校の校舎。英語を通じて豊かな感性や多様な視点を学び、子供の可能性を拡張する場所として作られた。同時に街に開かれた教育施設としてその活動が自然に発信されることも期待された。
コンセプトは「Library + Terrace」。ガラスファサード面を多様な活動を受け容れるテラスと捉え、入居する3層を同一のデザインで構成。授業以外の時間も学びに溢れ、その振る舞いが街に発信されることを主題とした。
安定した光・熱環境と生徒のプライバシー確保のためガラス面からセットバックした位置に教室を配置した。教室との間に生まれた文字通りテラスのような場所はライブラリーとし鬼目ナットが打ち込まれた壁面にスチールの棚を固定。対面はサッシに合わせて木の柱を並べ建築とインテリアを同質化、そこにベンチを固定している。本で満たされたテラスが教育施設らしい空気感を醸成し、そこでの振る舞いがファサードとして街に発信される。
東京都世田谷区
2019.03
469㎡
J Institute
監修 ワンブロック
照明計画 FDS
植栽 SOW atelier
JPDH コクヨ
エスエス企画
SDA 日本サインデザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。