2年に1度、ケルンで開催されるオフィス家具の国際見本市「オルガテック」における、コクヨの椅子「ing」のための展示ブース。「ing」は360度滑らかに動くことが特徴の、誰も経験したことのない新感覚の揺れる椅子である。
唯一無二のその動きを伝えるために、椅子1脚のインスタレーションと映像によってメカニズムを可視化。「座る」という行為にフォーカスし、そこに至るまでの体験を「静と動」の対比によってデザインした。
ばらばらに分解した真っ白い椅子を高さ6mのトラスから吊り下げた。椅子は時が止まったように空中で静止し、白い光を集中照射することで、まるでそれ自体が発光しているかのように幻想的に浮かび上がる。ダイナミックな映像は緻密なメカニズムと滑らかな動きを表現し、座ることへの想像力を掻き立てる。白黒反転した次のエリアでは、整然と並ぶ椅子が期待感を煽り、揺れを可視化するICTツールがより正確で深い理解を与える。
Köln, Germany
2018.10
320㎡
コクヨ
映像 電通
グラフィック HYPHEN
Pico Marc Design AB
Joakim Blockstrom
FRAME Awards ORGATEC 2018
- TRADE FAIR STAND OF THE YEAR
- BEST USE OF LIGHT
Red dot Award
iF Design Award
German Design Awards
ICONIC AWARDS
日本空間デザイン賞
SDA 日本サインデザイン賞
FRAME 2019.02
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。