アジア市場におけるプレゼンス拡大のために、ショールームを構築。プロダクトを美しく魅せるだけではなく、コクヨのアイデンティティーを伝えること、ブランドとしての緻密さや奥深さを感じてもらうことを目指した。
日本的であり、現代的であること。プレゼンス拡大の為に求められたこの2つを「鳥居」と「影」によって表現した。
このショールーム空間のモチーフは、神社の「鳥居」である。鳥居は「上界と下界の結界」としての意味だけではなく、視覚的刺激と「くぐる」という動作で、ものの見え方を操作していると言われている。そういった仕掛けをショールームに応用することによって、プロダクトの美しさ、緻密さといった奥深さやコクヨというブランドを表現している。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。