企業の歴史や技術、ものづくりへのこだわりなど、これまでの取り組みと、グローバルスタンダードな商品を今後次々と生み出していくためのこれからの活動を、中国、世界に対して発信する場が求められた。
コンセプトを「層」として、様々なこだわりや活動が各層で表現され積み上がる、ショールーム空間をつくった。来訪者はこれらの層を巡ることで、商品だけでなく、根底にある企業思想と創造的な活動を多面的に体感できる。
層のコンセプトから空間的な特徴である高低差が生まれている。この高低差は360度さまざまな角度からプロダクトや活動を見てもらうことにつながる。また林や丘など自然がデザインモチーフとし、そこに最先端技術をかけあわすことで、エモーショナルで五感で伝わる空間をつくり出した。さらに、中国の“ダイナミズム”と日本の“繊細さ”を掛け合わせることで、中国市場における“インパクト”と“ハイブランド”の両立を空間で目指した。
中国上海市
2012.10
1040㎡
コクヨ
照明設計 ICE
アート A&M
構造設計 スマートユニット
上海亜晶建築有限公司
Nacasa & Partners
Red Dot Award
SDA 日本サインデザイン賞 最優秀賞
CIID賞オフィス空間 銀賞
金外灘賞商業空間 優秀賞
金堂賞十大展示空間賞 設計推進賞
北米照明学会賞
JCD デザインアワード Best 100
商店建築2013年5月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。