ヤングリヴィング社はエッセンシャルオイルを提供する企業。ブランド表現のため社員やトップへのヒアリングを重ね、製造工程から販売のプロセスにおける特徴やその想いをダイレクトに形にすることでこの空間はつくられた。
1トン=1本。1トンのラベンダーから1本のエッセンシャルオイルが作られる。その途方もない工程から生まれる商品の貴重さと自然からの恩恵に対する敬意を、70万本のラベンダーと1本のエッセンシャルオイルで表現する。
ラベンダーは長期にわたって展示されるため、ドライフラワー加工後、白くうす化粧される。そこにLED照明があたり、七色のラベンダーの影が落ち、空間を彩る。その照明は、風がそよぎ、花が芽吹き、ラベンダーが呼吸するかのようにプログラム制御される。ショップではラベンダーの空間に展示棚としてのジャングルジムを組み、それぞれのグリッドに商品が踊るように展示することで、ユーザーは楽しみながらその魅力を体感する。
東京都新宿区
2014.05
600㎡
Young Living Japan
PM CBRE
照明計画 ModuleX
フラワーコーディネート SOW atelier
家具作家 尾田伊生
住友不動産 コクヨ
Nacasa & Partners
JCD デザインアワード Best 100
DSA 日本空間デザイン賞
SDA 日本サインデザイン賞
商店建築2015年12月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。