世界屈指のエンジニアリングセラミックス企業であるクアーズテックのギャラリー兼オフィス。リブランディングを図る中で、「Pure・Repeat・Clarity (明快な) 」という3つのキーワードが浮かび上がった。
この3つをそのままコンセプトに用いる。これは非常に純度の高いセラミック(Pure)が明快な分子構造を持ち(Clarity)、無限に続くさま(Repeat)を表す。このコンセプトは新たに採用したC.I.のDotにも通じる。
コンセプトを軸に細部から全てまでの環境を構築することで、ワーカーの働き方にまでブランドが浸透し、来訪者のブランド・製品体感にまでつなげている。例えばギャラリーは、壁中と左右の壁のダブルリピートから光のDotが無限に続き、まるで光の中に迷い込んだ環境をつくる。この光は個々にプログラム制御され、人が触れることでインタラクティブに動き出し、光が群で映像となり、企業ブランドと製品のコア技術を表現する。
東京都品川区
2016.01
1350㎡
CoorsTek Japan
プロデュース コクヨ 黒田岳史
グラフィック コクヨ 浦麻子
照明計画 muse-D
映像・音楽 グラトリ
照明制御 オスラム
東急コミュニティー コクヨ
Nacasa & Partners
Red Dot Award
German Design Award
DSA 日本空間デザイン賞 Best 50
JCD デザインアワード Best 100
SDA 日本サインデザイン賞
商店建築2016年6月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。