5G時代の到来に先駆けて旧来の働き方から脱却し、ABW的な働き方に則したワークプレイスの構築を目指した。
コンセプトは“TRANSIT TUNNEL”。インターネットの根幹である「自律・分散・協調」の概念を軸に自由に場所を選びながら空間を旅するように楽しんで働くABWオフィス。
日比谷公園に面した南北に細長い躯体をさらに4つの細長いトンネル状の空間に分割し、トンネル同士をゲートで繋ぐ構成。細長いトンネル状の空間を隣接させることで空間同士の接面を増やし、ワーカーが旅するように働く仕掛けを作った。この仕掛けによってABW的な働き方が促進されコンセプトであるTRANSIT TUNNELが体現される。ワーカーの旅の軌跡はネットワークの基本概念を想起させるドロネーラインに通じる。働き方のシンボルとしてデザインに取り込んだ。
東京都千代田区
2017.12
2082㎡
ブロードバンドタワー
ワークプレイスストラテジー・デザイン監修・チェンジマネジメント CBRE
照明計画 ModuleX
グラフィック karappo
鹿島建設 コクヨ
Nacasa & Partners
SDA 日本サインデザイン賞
-入賞(空間)/ 銅賞(サイン)
DSA 日本空間デザイン賞
商店建築2018年10月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。