ユーザーのニーズやライフスタイルが多様化する近年、働き方だけでなく暮らしにまで視野を広げて価値を提供していきたいという思いが、エンドユーザーとのコミュニケーションの機会をつくる複合施設企画へとつながった。
「ワークとライフを超える」をコンセプトに、生活や仕事、学びの場などの境界線の移り変わりや良い意味での曖昧さを空間に落とし込み、刺激や発見を様々な視点や実験的な試みから探りあてることが出来る施設を目指した。
1階中央にレジカウンターを配し、周囲に物販とカフェエリアを混在。店内は視線の抜けと遮りを複層的に計画し、座る位置や立つ位置で空間と商品の見え方が多彩に変化する。2階はレンタルスペースとしても開放。ユーザーや地域との距離を近づける。オフィスを3階に併設し、顧客接点を活かしたスピード感のある商品・サービス開発を実践。この建物は働くための大型ビルでもない、住むための住宅でもない、暮らすための建築でありたい。
東京都渋谷区
2017.05
636㎡
コクヨ
照明計画 muse-D
植栽計画 SOW atelier
SPD明治
Nacasa & Partners
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「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。