「魔法のような、新体験を」をステイトメントとするVTuberバーチャルライバー事業を行うスタートアップ企業のオフィス。ANYCOLORらしさを表現し次の成長の土台となる、豊かな空間体験と合理性の両立が期待された。
創業間もない企業のオフィスにはステイトメントを空間体験が助長し社内外の認知を高めることが求められる。そこで、できる限りシンプルなアイデアでオフィスにおける“魔法のような、新体験” を生み出すことを主題とした。
エントランスとのセキュリティラインを15mのハーフミラーガラスで区切り、床のドット、壁の波板、ライン照明が曖昧に透過しながら反射する、実像と虚像が入り混じるような状況を作った。ハーフミラーを挟んだオープンスペースは将来的なバッファーを兼ねたラウンジ。直径5mの組み合わせテーブルを動かしながら多様な活動に利用する。ミニマルな要素を視覚的に増幅させることでここにしかない空間体験を生み出すことに注力した。
東京都千代田区
2019.11
1124㎡
ANYCOLOR(いちから)
PM SANCH
住友不動産 アーキテクトK コクヨ
エスエス企画
日本空間デザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。