社員数の増加によって働き方と空間の乖離が進むなか、更なる成長と「次の日本の伝統産業」を目指して、明治座ビルより歌舞伎座タワーに移転。全3フロアの中間階にあるレセプション、カフェテリアの構築が求められた。
自由で豊かなコミュニケーションを生み出す空間を目指した。
「カキネ」「ノレン」「マク」という3つの壁で空間を構成。「カキネ」は床から720mmの高さの腰壁、「ノレン」は床から720mm浮いた垂れ壁、「マク」は床から天井までの通常の壁である。壁の向こう側が見える・見えない、という視覚的な差異をつくることで、空間の広がりを感じさせながらも機能的にエリアを分節。3種類の壁によって、丁度いい距離感とコミュニケーションを生み出している。
日経ニューオフィス賞 クリエイティブオフィス賞
商店建築2014年4月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。