これまでのオフィス環境にあった事業部門最適の働き方のルールを壊し、自分たちの新しい姿を模索していくために、分散した各拠点の統合移転を決定。各事業とコーポレートスタッフのメンバーが1フロアに集まった。
対話とアップデートを繰り返して「変わり続ける」ための環境を構築。課題解決スピードを高め、また社員一人ひとりの創造性を高める為に、自律的に集い柔軟にチームを形成することを促し、事業を越えた一つの集合体を目指した。
空間は回遊性と開放性、左右対称性の3軸で構成。歩き回りながら自由に働く場所を選択し、すぐに集まることができる回遊動線。壁がないことで、互いに見る・見られる関係性を創出。シンメトリーな執務空間は、柔軟なレイアウト変更や組織改編を可能にする。多様な場の設えと合わせて、位置情報システムを導入。社員同士の繋がりを促すと共に、移動情報をビッグデータとして取得することで、様々な取り組みの評価・改善に役立てる。
東京都港区
2017.09
4820㎡
コクヨ
照明計画 ModuleX
デジタルアート tha 中村勇吾
サイン HYPHEN
大成建設 SPD明治
Nacasa & Partners エスエス企画
グッドデザイン賞
DSA 日本空間デザイン賞
SDA 日本サインデザイン賞
商店建築2018年10月号
商店建築2019年12月号増刊
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。