データ×テクノロジーでデジタル広告の領域を拡大し続ける企業で、常時採用活動を行っている。その舞台となるセミナールームのフロア移転に伴い、社員・就職希望の学生・協業者それぞれにとって最適な関係性を模索した。
ニューヨークのハイラインパークが、人々の居方、過ごし方の多様性が凝縮された場を醸成している点に着目し、その要素を抽出・再構築し、今回の空間づくりのコンセプトを「恵比寿ハイラインパーク」とした。
セミナールームのレセプション、および周囲を回遊できるスペースは、互いに見知らぬ人同士がプライバシーと交流を選択でき、十人十色の居心地のよい場所を見つけることのできる場とし、セミナーに来た学生と社員、社員同士のゆるやかな交流を生み出すことを目的としている。平均年齢がとても若く、明るく元気な社風をウォールアートなど空間全体で表現し、入社を希望する学生たちにその雰囲気を感じられるようにデザインした。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。