2017年10月にオープンした「コクヨ品川SSTオフィス」が「所属意識を高め、経営課題解決のスピードを上げるみんなのオフィス」というコンセプトであるのに対して、DIVERARYは「個のための創造・集中環境」として構築。
社員一人ひとりが自分の課題に向き合い、解決に没頭することができる社員専用ラウンジ「DIVERARY(ダイブラリー)」。DIVERARYとは、DIVE(没頭)×LIBRARY(ライブラリー)の造語。
本が並ぶ高さ3.3mのブックウォールは、ロの字型の層状に配置。飲食や会話の可能な「準備」エリアから、アイデアの種を探しながら回遊できる「発散」エリア、集めたアイデアを整理することができる「集中」エリア、頭をリセットできる「休息」エリアへと、外側から中心に向かうにつれて徐々に「静の環境」へといざなう空間構成。自分の為だけの没頭時間を自由に過ごし、新たなアイデアやひらめきを生む場になることを目指している。
東京都港区
2018.02
1081㎡
コクヨ
グラフィック HYPHEN
照明計画 ModuleX
ブックセレクション 山本尚毅
竹中工務店 ソーケン 三輪電気工事
Nacasa & Partners
JCD デザインアワード Best 100
DSA 日本空間デザイン賞
JID AWARD
商店建築2018年10月号
商店建築2019年12月号増刊
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。