様々な居場所や用途を内包する、11フロア約2万平米の緑あふれる大手IT企業の巨大オフィス。
周辺の起伏ある都市環境をオフィス内に引き込むべく、平面的にも断面的にも曲線を多用することで空間に揺らぎを与え、オフィスビル特有の均質な直交グリッドとのズレの中に様々な居場所を連続させている。
ビル内もビル外の都市空間も、働く場として等価に扱うような視点を持ちながら、2万平米の広大な床に多様な設え・雰囲気・機能・用途の居場所を最適なバランスで配置し、ワーカーはその時々のモードに合わせて最適な居場所を選び取る。
ワーカーは街と連続した多様性のある環境の中で、自由でシームレスな働き方を実現することができる。
東京都品川区
2018.09
20000㎡
非公開
設計 sinato 御手洗龍建築設計事務所 合同会社ウーユ
植栽 SOLSO
竹中工務店 ZAC
太田拓実
日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞
DSA 日本空間デザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。