食を通じ環境を提供する会社だからこそバックオフィスにも快適な環境を、という社長の言葉から、社員が各地から集まり、一体となり、快適に働ける場を目指した。
みんながつながりあうという意味からトラス “TRUSS”をコンセプトとした。元々の倉庫建築が持つトラス構造の気持ちよさをインテリアまで引き込むことで、居心地良く働きたくなる、チームで集いたくなる場を考えた。
社長を含めて約3分の2の社員がフリーアドレスで働くことにした。座席を持たない分、ここに在籍しない社員も含めて全員で空間をシェアする。また倉庫空間の気持ちよさを最大限活かすため、トラスで空間を作り上げている。構造としてのトラスとインテリアの機能としてつくられたギミックのトラスが混ざり合い、どこまでが建築でどこからがインテリアなのか、その境界が曖昧になり、あたかも昔からそうだったかのように佇む。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。