不確実で急激な社会変化の中、それに対応する新しい働き方が広まりつつある昨今、オフィスは企業価値拡大の源泉である「創造性を加速させる場」としての役割が強くなっていくと考えた。
「経験を拡張する」というコンセプトのもと、目の前の仕事を前に進めるだけでなく、それらを超えた新たな学びや経験、刺激となるつながりが持てるような場の構築を目指した。
従来はチームや個人にそれぞれの場所を割当てていたが、今回は目的とする行動テーマに場所を割り当て、これまでにはない関係性で交流が発生すると期待した。6層分のオフィスフロアでは各階に【企む/集う/試す/遊ぶ/整う/捗る】の行動テーマを設定し、その活動を支援する空間やテクノロジーを計画。また階毎に異なるデザインコードを用いることで、差別化とオフィス内を動き回り居場所を見つける楽しさを与えている。
東京都港区
2020.11
3175㎡
コクヨ
照明計画 ModuleX
竹中工務店 IDEX
Nacasa & Partners
日本空間デザイン賞
新建築2021年7月号
商店建築2021年8月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。