松竹芸能が大阪の繁華街道頓堀に劇場・飲食・オフィスの複合施設を計画するにあたり、松竹芸能らしさ、大阪らしさを持ったオフィスが求められた。
オフィスをお笑いを生み出す「工場」と考え、「工場」と「向上」「口上」を掛け合わせた「松竹芸能お笑いkojo」とした。
新オフィスは、旧オフィスから2/3の面積となったため、自席を固定しないフリーアドレスを採用した。それは単なる面積効率向上のためだけではなく、新しいワークスタイルへのチャレンジや、社員間のコミュニケーション向上などを目指したものである。また地域への貢献として各種イベントやスペースなどを設置し、地元の人が何度も来たくなる場所になることで、かつての道頓堀地区の賑わいを取り戻すことを目指している。
大阪市中央区
2013.07
117㎡
松竹芸能
テキスタイル
パシフィックハウステキスタイル
イラスト 値賀千尋
北梅組 コクヨ
Nacasa & Partners
日経ニューオフィス賞 近畿ニューオフィス特別賞
商店建築2014年4月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。