品川プリンスホテルNタワー17階に生まれた宿泊者専用のビジネスラウンジ。乱立するビジネスホテルは、本当にビジネスワーカーにとって最適な場所なのだろうか?そんな疑問から始まったプロジェクトである。
ビジネス機能を充実させつつ、従来のいわゆるビジネスセンターでは補えなかった「人と人とのコミュニケーション」つまり「ビジネスマッチング」を促そうとする仕組みを施したラウンジ。
出張で滞在する宿泊者にとってはホテルがビジネスの拠点となるため、様々なシーンに合わせた環境を設えた。ビジネスパートナーを迎えて会議やプレゼンテーションを行うための場所、1人用の集中席、複数人での作業や打合せができる大テーブルやソファ、リラクゼーションシートなど、その時々の状況によって場所を選択することができる。また、ゾーンごとの照度や色温度を変化させることで会話の質も操作している。
東京都港区
2013.03
381㎡
プリンスホテル
設備設計 矢作弘二 柳沢智貴
照明計画 ModuleX
イラスト 三木祥子
アートワーク ビンテージハウス
コクヨ
Nacasa & Partners
商店建築2014年7月号
月間HOTEL表紙
テレビ東京 / MBS 他
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。