「すべて子ども中心」という理念で運営される保育園において、旧園舎の建て替えを契機にワークショップとオリジナル家具の開発を行った。
ワークショップを通じて生まれた「世界中から人が集まる」をコンセプトに施設のプログラムが組まれ、それぞれの部屋の特徴にあったオリジナリティーのある家具をデザインした。
自然豊かな環境と建築プログラムの特徴を生かし、自然物との触れ合いを促す「ラボテーブル」、身体をいっぱい使って立体物を製作する「だんだんテーブル」、非日常の世界に入り込む「ごっこボックス」、たくさんの本に囲まれた「本の森」など、個性ある空間に、こどもの感性や創造性を刺激する多様なファニチャーが展開された。
東京都町田市
2014.04
1398.8㎡
社会福祉法人東香会
セセン設計所 佐々木光(ワークショップ企画)
横沢建設(建築) コクヨ(家具)
エスエス企画
グッドデザイン賞
キッズデザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。