東京電力ホールディングスの運営する法人向け郊外型テレワークオフィス、SoloTimeの2号店となる東戸塚店。窓が多く、自然光が入るだけでなく山が見える贅沢なロケーション。
オフィス中央の土間のようなオープンエリアの周りを大小さまざまな大きさの開口のある木の壁が包み込むような空間構成。木壁の奥には、ゆったりと過ごせるブース席や個室、コピー、ドリンク等の多様な機能が詰まっている。
オープンエリアは、ロングテーブルと背後の気にならない背合わせのソファ席で構成されていて、山の見える窓まで視線が抜け、ソファ席背面の植栽と山の緑が重なるよう設計されている。オープンで光を透過しながらも視線を遮る黄色のガラスパネルや、レースカーテン、植栽、素地のスチールパネルなど多様な素材を用いて空間や席同士に境界を設け、個人の集中環境とセキュリティーが担保された快適な執務環境を実現している。
神奈川県横浜市
2019.02
177㎡
東京電力ホールディングス
家具 REZM Seiarrows
コクヨ
長谷川健太
商店建築2020年4月号
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。