こどもたちは生まれながらに探求心や創造性を持っている。それを育てるために必要な環境は何か、多くの関係者で対話を重ねることで、オルト保育園の保育アプローチやそれに基づく環境づくりを行った。
こどもたちの主体性や環境との関係性を大切にしながら、家具の企画・開発を行った。特徴のあるそれぞれの空間に、こども目線でのデザインを徹底。この園にしかないオリジナリティーの高い場所となることを目指した。
保育士やこどもたちとワークショップによる対話を1年以上重ねながら、環境づくりを共に考えた。社会との関わりを育む広場、創造的な活動を支えるアトリエ、月齢や活動に応じた保育エリア、こどもと大人・こども同士の関係性を深めるランチルーム、園での活動を記録し共有するドキュメンテーションルームなど、その場の目的や活動を深く理解しながら丁寧に空間をつくり上げた。
東京都新宿区
2009.12
1,764㎡
社会福祉法人新栄会
メタデザイン
ドムス・アカデミー
建築基本設計 ZPZパートナーズ
建築実施設計 ミクプランニング
三井住友建設
エスエス企画
グッドデザイン賞
キッズデザイン賞
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。