デジタルファブリケーション技術を活用した新事業を始めるにあたり、コクヨのオフィス「THE CAMPUS」内に開設した工房。多様化する働き方の中で、次の時代のものづくりや空間デザインを支える新たな拠点構築と技術導入が求められた。
試作・検証を繰り返しながら、ものづくりの未知なる可能性を探る実験の場。「プロトタイピング」というカルチャーを社内に浸透させ、顧客やパートナーと共に新たな価値を生み出していく場となることを目指した。
3軸デジタル木材加工機「ShopBot」や様々な工具を導入し、アイデアをすぐにカタチにできる環境を構築。スタジオの家具は全てがコクヨ社員とVUILD社の共創プロセスで製作されたプロトタイプで、コクヨの既製品部材と木材を実験的に組み合わせた構成になっている。建築に寄生し空間を侵食していくようなアートは、THE CAMPUSの「C」のパーツから成り、デジファブによる新しいものづくりがこの場所から拡がっていくことを象徴するものとしてつくられた。
東京都港区
2022.11
145㎡
コクヨ
デジタルファブリケーション家具・アート VUILD
竹中工務店 乃村工藝社
エスエス 堀越圭晋
日本空間デザイン賞 Shotlist
Sky Design Awards Gold
MUSE Design Award Silver
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。