変化し続ける社会に対応できる強い組織であるために、社員一人ひとりが積極的にアイデアを生み出し、社内外の様々な人の共感を得ることが求められている。そういった共創を促しながらハイブリットワークができる場の在り方を模索した。
コンセプトはCybozuから文字を取って「Cy/cle」と置き、共創によってイノベーションを起こすサイクルを回していくことを目的とした。社員一人ひとりの多様な個性やアイデアを尊重しつつ、チームで価値を高めていく為に、ハンディキャップや文化による障壁を取り除くような環境構築を目指した。
「Cybozu DOWNTOWN」というテーマのもと、社員の交流や協働の場としてすべての拠点とのバーチャルのハブを構築した。下町のように路地を通して「ひと」が出会い「こと」が起こるような場を計画し、訪れることによってイノベーションが起きることを目指した。壁や家具の角を丸くした柔らかなデザインは、人の流動性を高めることを促す。コミュニケーションの場、集中作業やソロワークの場、といった場所の機能に合わせて空間のベースカラーを変えており、多様でメリハリのあるデザインになっている。
東京都中央区
2022.08
1,250㎡
サイボウズ
照明計画 HIBIKI
サイン 内山耀一郎
植栽計画 ランドスケープハウス
住友不動産 コクヨ
Nacasa & Partners 山本慶太
iF Design Award
日本空間デザイン賞 Longlist
Sky Design Awards Shortlist
MUSE Design Award Gold
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。