三菱マテリアル株式会社と宇部興産株式会社(現:UBE株式会社)の両社のセメント事業およびその関連事業等を統合した新会社の本社オフィス構築プロジェクト。別々の会社に所属していた社員が共に働くこととなる中、いかにして社員同士の融和・融合を図り関係性を高めていくかを模索した。
「Create Synergy」というコンセプトを軸に、新たな組織間の交流だけでなく、もともと所属していた組織内の繋がりも大切にしながら、社員同士のコミュニケーションを促進し、シナジー効果を生み出せるような空間の構築を目指した。
組織単位と機能を集約した「村」に見立てたゾーニングにより、組織内部の繋がりをより深めると共に、村の合間に置かれた交流ポイントと中央を流れる川のような主動線によって、組織同士が交じり合いながら業務を行えるようなレイアウト構成としている。また、主軸事業であるセメント素材や土木現場に関連するマテリアルを随所に取り入れ、村の移ろう景色や事業のアピールに繋がるデザインを表現している。
東京都千代田区
2022.03
4,700㎡
UBE三菱セメント
照明計画 ModuleX
植栽計画 ランドスケープハウス
竹中工務店 コクヨ
Nacasa & Partners
MUSE Design Awards GOLD
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。