生産性や効率性が求められるオフィス空間に、当たり前に存在してきたホワイトボード。白く、のっぺりとした板面は、時として無機質で冷たいものに感じられるのではないだろうか。「ホワイトボードのある日常を、アートの力で豊かなものに変えられないだろうか」という問いが、プロジェクトの始まりであった。
ARTBOARDとは、ARTとWHITEBOARDを組み合わせた造語。「見る・飾る」といった一般的なアートの目的に加えて、ホワイトボードとしての「書く」という機能も併せ持ち、ユーザーの発想を刺激しながら、クリエイティブなコミュニケーションを後押しするプロダクトである。
プロダクトデザインとしてのアプローチのほか、アートによって持続的な社会の実現に貢献するためのアプローチも行った。ARTBOARDの売上金額の一部は、アーティストや彼らが所属する組織に還元される仕組みになっており、これにより、ユーザーはアーティストの持続的な創作活動に貢献することができる。
2022.11
アート ケリー幸太エドワード 柴田航太
アートディレクション and and plus
浅川浩樹
制作 アマナ エスクラフト
エスエス 堀越圭晋
FRAME AWARDS Acccecary Of The Year
iF Design Award
Sky Design Awards Shortlist
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。