コロナ禍を経てオフィスのあり方が変化する中で、その変化に呼応するしながら、ワーカー同士が出会い新しい刺激を得られるような、回遊性のあるオフィスの構築が求められた。
水面に投じた石から生まれる波紋のように、豊かな干渉が生まれる空間をコンセプトとした。オフィスに立ち寄ることで刺激を受け、人とのインタラクションによりモチベートされながらワーカーの活動が活性化されるワークプレイスを目指した。
円形や有機的な曲線をモチーフにしながら、回游線があり人々の出会いや刺激を誘発するような空間を構成した。レイアウト平面における円や曲線の交点には、植栽やアートを配置することで、豊かな環境づくりを後押ししている。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。