電子書籍の流通・配信等を展開するメディアドゥの本社オフィス。移転先のパレスサイドビルは近代建築の傑作の1つと評され、開館50年を迎えた今もなお色あせず、時を越えた価値が存在する。このビルへの「リスペクト」とメディアドゥの「新たな働き方」を掛合わせることがテーマとなった。
「Respect × Sustainability」ビルと共に永続的な価値を発信し、進化し続けられる場。建築特性や皇居を望む景観を活かした場、新たな働き方を実践し続けられる場を展開する。
ビルの設計思想である「直線と曲線の美」を継承した来客エリアは皇居の緑豊かな眺望と共に、セミナーやイベントが開催できる場を新設。ゲストを積極的に招いたり、社員が集まれる場へシフト。執務エリアは建設当時のスラブ天井を表出。当時から残るレンガ壁や柱もデザインのアクセントとして残した。中央に大動線を新設し、その左右にプロジェクトエリア、スタンドカウンター等、旧オフィスにはなかった要素を展開。「多様なアクティビティと交流や刺激を満ちた大動線」でより柔軟で活動的な新たな働き方を促進する。
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。