オフィス防災ラボ 「就寝・防寒」のポイント
ただでさえ眠れない災害時。暖かさはもちろんですが、床などに大勢で眠ることを考慮し、就寝環境を整えましょう。
POINT1就寝環境3つの要因
対策検討時、防寒として温度への配慮はなされますが、見落としがちなのは「オフィス」という環境です。オープンな場所で大人数で過ごすため、プライバシーや音の問題、また床タイルはカーペットタイプであっても横になるには硬いので、対策が必要です。
POINT2心理的要因への配慮
音への配慮
災害時の避難所では、就寝時にアルミブランケットのカサカサ音が問題となったケースがありました。できるだけ物音のたたない就寝具を選びましょう。
プライバシーへの配慮
寝ている間に布団がはだけてしまうことはよくあります。他人の視線への対策が必要です。
POINT3夜間リビングスペースと日中仮眠スペース
災害などの大きな精神的ストレスを受けた直後は、不眠症状がでてくることがあります。そのような場合は、無理に寝ようとせず、眠れない人が周囲を気にせずに起きていられるエリア、また逆に、日中に仮眠をとれるエリアを設けることが有効です。
参考文献:国立精神・神経医療センター精神保健研究所
災害時こころの情報支援センター「夜、眠れない方のために」平成28年5月版