株式会社島津製作所
〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台3丁目9-4
「Shimadzuみらい共創ラボ」は島津製作所の京都のけいはんなにある基盤技術研究所のオープンイノベーションによる新しい価値の創造と社会課題の解決を目指すための新研究棟です。
Office Conceptは「Adventure Field」。
研究者に求められる活動は研究内容や分野によって多岐にわたり、多様な人材が求められています。研究者を新しい発見を求める続ける冒険者と捉え、その活動フィールドである研究所オフィスは、多様な成果(アイデア)が眠る場所であり、研究者の多様な活動を受け入れる場となるべきだと考えました。
オフィスは象徴的な大きな円をモチーフにデザインされており、円の内側は「求心性のある交流の空間」、円の外側は「放射性を活かして集中の空間」としています。円形の内外はもちろん、ラボとの中間スペースやリフレッシュスペース、ブレストスペースなど、上下階も含めた立体的な構成の多様な空間を研究者が自身の特性を考慮しながら選択できる働き方を実現しています。
DESIGNER:
大西 理人[Rihito Oonishi]
コンペの時から、研究者の働き方に新たな課題の提起をする意気込みで提案させて頂いた案件でした。
当時、「オープンイノベーション=仕切りの無いオープンな空間」という方程式が何となくあった気がしています。本当にそうなのかを自問自答し、徹底的に籠もって考えつくす研究者がいても良いと思い、「多様性」をテーマにオフィスを設計させて頂きました。
コンペの際の私たちのコンセプトを元に、ワークショップを通じて、島津製作所様との新しい働き方のカタチをつくる事ができた事例だと感じています。
DESIGNER:
奥田 昌史[Masashi Okuda]
固定席運用からABWへの変化に対し、研究に没頭するワーカー達に上手く浸透するかが不安でしたが、イノベーションによって新たな価値を生み出したい気持ちがプロジェクトメンバーやワークショップメンバーにあり、前向きな議論を行い設計が行えました。イノベーションを起こすために「交流」と「集中」をバランス良くゾーニングし、多様性のある研究所作りが行えたと思います。また、建築設計者とも良好な関係性を築き、建築とオフィスが調和の取れた設計とデザインになっております。
担当した納入事例を見る事業内容: 精密機器
納入年月: 2020年11月
物件面積: 15,000㎡
入居人数: 200人
提供内容:PM、インテリア空間設計、施工(造作、家具)
その他の納入事例