日清食品ホールディングス株式会社
〒532-8524 大阪府大阪市淀川区西中島4-1-1
日清食品グループ会社3社のオフィスを1ヵ所に統合。会社の枠を超えて共に働くことで「グループシナジー」を生み出すことが狙いです。場を共有し、互いに刺激しあう中で各社の働き方改革も加速させます。デザインコンセプトは、「親しみやすくユーモラスな、大阪らしいごちゃまぜ空間」。これまで交流する機会のなかった社員同士のコミュニケーションを促進させるため、あえて整っていないラフな空間を目指しました。
ゾーニングは、3社の専有エリア・シェアデスクエリア・オープンラウンジエリアと大きく3つに分け、エリアに応じてコミュニケーション濃度を設定しています。
植栽計画もエリアごとのワークシーンに合わせて変化を持たせ、互いの距離感を心地よく保つ役割を担っています。また、壁面に貼られた各社の歴代ポスターは空間に彩りと遊び心を加え、にぎわいあるオフィス空間を演出しています。
(撮影 山本慶太)
DESIGNER:
卜部 奈緒[Nao Urabe]
これまで別々のオフィスで交流もほとんど無かった3社の社員の皆様がどうすれば心地よく働けるか、そして、コミュニケーションが生まれ、「グループシナジー」を生み出すことができるか、を考え続けたプロジェクトでした。レイアウト、空間デザイン、家具セレクト、グリーンやアートなど、一つ一つの要素を丁寧に議論しながらその答えを探り、悩んだら「大阪らしいおもしろさ」の感覚も大切にしながら決定していく過程は、設計者としてもワクワクする経験でした。
担当した納入事例を見るDESIGNER:
上林 加代子[Kayoko Kamibayashi]
設計フェーズにおいても議論を重ね、考え続けて作り上げたプロジェクトでしたが、実施フェーズにおいても築50年という歴史あるビルがゆえに、工程を揺るがす壁にぶつかり、どのように対応することで納期を守れるか、これまた施主・設計・工事関係者間で議論を重ね、アスベスト対応や排煙計画をクリアしつつ、なんとか納期を守ることができたプロジェクトでした。目指すオフィスを具現化するために、どのフェーズにおいても、皆、全力で取り組み、ワクワクドキドキ、最後には達成感を感じられた印象的なプロジェクトでした。
担当した納入事例を見るDESIGNER:
青木 耕治[Koji Aoki]
事業内容: 食品
納入年月: 2024年3月
物件面積: 687㎡
入居人数: 75人
提供内容: 空間設計
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