京都府京都市南区東九条明田町7
「ホテル アンテルーム 京都」は、築23年の学生寮をコンバージョンして生まれた、客室61室のホテルと居室50室のアパートメントです。グループ会社であるUDSとコクヨファニチャーとの協業にて空間を構築、運営もUDSにて行っています。
コンセプトは「アート&カルチャーが集まる場所」。世界中の旅行者が訪れる京都という土地、またホテルとアパートメントの共存という特性を生かし、「京都の今を表現するアート&カルチャー」をキーワードに、様々な人々の出会いを誘発し、新しい刺激を生む空間デザインや仕掛けを施しています。
建物全体をひとつの大きな住まいとしてとらえ、ロビーは大きなリビング、レストランはダイニング、ライブラリーは書斎、そして客室はプライベートな個室という位置付けで空間をデザイン。共用部はホテルの宿泊客とアパートメントの入居者の両者とも使用することができる仕組みも取り入れています。
また、様々な音楽やアート、デザインを共有できるギャラリーを併設。世界中から訪れた人々や近隣で暮らす人々がそのひとつの大きな空間で思い思いの時間を過ごすことで、新しい発想のきっかけが生まれるような場を設けており、ここを活用した様々なイベントも開催されています。
旅行者や入居者だけでなく、京都に暮らす人々全ての新たなコミュニケーションの場。そんな、今までにない新しいスタイルのホテルが誕生しました。
DESIGNER:
青木 耕治[Koji Aoki]
この施設の立地は、京都においてメインに位置する場所ではありません。そんな場所だからこそ、まずメンバーで想いを一つにしたのは、「たった一つの施設をつくることで、この街を変える。」ということでした。
教育との関わりが深いこの施設を、カルチャーというキーワードの発信源にする事で「人が集まり、街が変わっていく。」そんなホテルが実現できたと思っています。
DESIGNER:
久木 勉[Tsutomu Kuki]
このプロジェクトにはFFE(家具・什器・備品)調達プランナーとして参加しています。今回のFFEはきれいなものをきれいに作るというよりも、そのきれいなものに対する価値観をデザイナーと共有することから始めました。単なる「アンテーク風」ではなく、節や板目、布地など自然素材の風合いを生かしつつ、それ自身が3年、5年、どう美しく変化していくのかを議論しながら製作しました。
家具も人も年とともにいいエイジングが出来れば最高ですね。
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